今春始まった大阪市の中学1年生対象の全員給食で、虫や髪の毛などの異物混入が相次いで発覚している。衛生管理の徹底を求める声を受け、同市教育委員会は対策を強める。同市の給食をめぐっては、分量や保温への不満・苦情が多く寄せられている。 市教委によると、スタート1カ月間で、虫や髪の毛、繊維くずなどの混入が38件確認された。全学年で持参弁当との選択制がとられていた2013年度は1年間で計73件だった。当時の配送弁当の個数は128校で最大6千食程度だったが、現在は約2万6千食に増えている。学校関係者の間では「供給量の増加で対応が追いついていないのでは」との見方がある。 学校で配送弁当を受け取り配膳などをする給食会社のパート従業員の女性は「弁当のふたに虫がつき、髪の毛、輪ゴムのようなものが見つかる日もある。弁当を運ぶ大型トレーも汚れるなど管理がずさんだ」として、市教委に改善を求めた。 調理しているのは大