世界中の海や河川には、酸素がほとんどないデッドゾーンが広まりつつある。ここでは魚とて呼吸ができずに窒息してしまう。 ここ数十年で爆発的に生じているこの現象は、人が作り出す災厄の複雑な相互作用と相まって、海洋生物の絶滅レベルを悪夢のように引き上げている。 だが、こと酸素不足に関して、一部の魚はそれほど動じていないようだ。 新しい研究によると、これまで致命的と考えられてきた極端な低酸素環境でも生存できる魚が発見されたそうだ。
一般の方に睡眠の重要性についてお話をすると、「最近、寝不足のため体調が悪いです。何か対処法はありますか?」という質問を良く受ける。だからしっかり眠りましょうというお話を先ほどしたのですが……。 患者さんに睡眠障害のお話をすると、「眠らなくても良ければ苦労しないのですけどね」とぼやきが出る。ま、確かに……でも、それ無理ですから……。 そして医学生からは「睡眠の話も面白いのですが、あまり眠らずに済むコツみたいなのはありますか? 試験前なんか徹夜でボーッとしちゃって」なんて質問される。君は医者になった時、患者さんにも同じことを言えるのか?……。 どうやら、人生にとって眠りは厄介者、無駄な時間と考えている人が少なくないらしい。 確かに睡眠時間が人生の中で占める割合は大きい。それを安らぎの時間と感じるか、苦しいと感じるか、もったいないと感じるかは人によって異なるだろう。連載の第2回「隣の眠りは長く見
遠吠えをするハイイロオオカミ(学名:Canis lupus)と、それを聞いて興奮する子オオカミ。米モンタナ州にて撮影。(Photograph by Norbert Rosing, National Geographic Creative) 「なぜオオカミは遠吠えをするのだろう」。先日、そう知人に質問されたとき、私の頭をよぎったのは「もしあなたが遠吠えをできるとしたら、吠えずにいられるだろうか」という考えだった。いかがなものだろう。 野生の呼び声に応えるような響きには魅了されるが、実は遠吠えをする動物はそう多くない。 遠吠えをする動物の代表格といえばオオカミだろう。その声には独特の調べもある。米ワイオミング州イエローストーン国立公園の上席野生生物学者ダグ・スミス氏によると、オオカミの遠吠えには3つの理由がある。 まずは他の個体に自分のなわばりを知らせ、近づかないようにさせるため。2つめは群れ
がん患者のスキャン画像を見る線量測定士。米ノースカロライナ(North Carolina)州ファイエットビル(Fayetteville)のがんセンターで(2010年8月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Chris Hondros 【1月2日 AFP】がんは、家族歴や環境的要因ではなく、細胞分裂時に起きるランダムな変異の「不運」に見舞われることによって発生する場合が多くを占めるとの研究論文が、2日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。 米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の研究チームが主導した今回の研究は、さまざまなヒト組織に発生する多様ながんを含めた統計モデルに基づくものだ。 ただし、女性で最も患者数の多いがんの乳がんと、男性で皮膚がんに次いで最も患者数の多いがんの前立腺がんは、今回のモデルには含まれていな
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