2014(平成26)年に長野駅から金沢駅まで延伸開業を果たした北陸新幹線。開業当初、JRや沿線自治体が猛烈にPRをした成果もあって、観光地・金沢はちょっとしたブームに沸いた。 現在、北陸新幹線は東京駅-金沢駅間まで開業しているが、それで建設が終わったわけではない。北陸新幹線は、もともと災害で東海道新幹線が不通になっても東西の移動ができるように構想されたものだ。そのため、現在も金沢駅以西は粛々と延伸工事が進められている。 これまで、金沢駅から西へのルートは福井市に設置される福井駅を通って福井県敦賀駅までが決定していた。敦賀駅より先は終点となる新大阪駅まで決定しているが、途中のルートに関しては決まっていなかった。そのため、北陸新幹線をわが町に呼び込もうと、政治家や自治体間の綱引きが水面下で繰り広げられていた。 政府は敦賀駅-新大阪駅間において建設ルート案をいくつか示しているが、もっとも工費が安