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ブックマーク / mventura.hatenablog.com (14)

  • 柳幸典 ワンダリング・ポジション @ BankART Studio NYK - 日々帳

    当はもう少し早く出かけたかったのだけど、会期が1/7まで延びたそうで、それなら人の空いてそうな年始に行こうかな。と、そんなわけで年明け早々に横浜へ出かけてきました。 瀬戸内海の犬島で展示された「イカロス・セル」をはじめ、代表作「アント・ファーム・プロジェクト」シリーズや、それに新作を交えた展示。午前のうちだったのでまだ人も少なくて、3階まであるフロアでゆっくり鑑賞できました。 白地に赤の立体回転機?の中を走る戦車(ネズミのキャラクターのマークがデザインされている)の図案は、「ワンダリング・ポジションってそういう」って思ってしまう出迎えでしたが、まだまだ展示は手始め。 プロジェクト・アーティクル9 2階フロアには、世界中の国旗を砂絵で描き、その中にアリを巡らせることで国旗のかたちを崩していく「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム」。あるいは国旗がたんなる表象のものに過ぎないことを示唆す

    柳幸典 ワンダリング・ポジション @ BankART Studio NYK - 日々帳
  • 青春の一冊:ジョアン・リンガード「ふたりの世界」 - 日々帳

    特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE はてなブログの「今週のお題」は、記事編集のたびに目に入るので気にはしてるんですが、書くまでには至らずでですね。は、じつはそんなに読まないのですけど、幼いころ読んだあれこれを思い出して、なにかひとつ書いてみようかと思ったのでした。 * 青春時代の一冊ということで、少年たちの繊細な友情にゆさぶられた「車輪の下」にするか、図書係の私に課せられた「全校生徒に紹介する『私の好きな一冊』」に「ワイルド・スワン」をあげて、図書の先生に「知らないわねえ」と言われた思い出にするか、などなど悩みましたが…。 車輪の下 (新潮文庫) 作者:ヘルマン ヘッセ新潮社Amazon多感な時期に読んだので、いろいろ、いろいろでした。 ワイルド・スワン(上) (講談社文庫) 作者:ユン チアン講談社Amazon国民党と共産党の内戦、文化大革命——波乱の時代を生き

    青春の一冊:ジョアン・リンガード「ふたりの世界」 - 日々帳
  • 旅日記 京都・妙顯寺、本法寺 - 日々帳

    京都で美術っぽいものをめぐる旅、二日目は少し早めに起きて、錦市場へ。 今いちど京都へ行きたいと思ったきっかけは、昨年のサントリー美術館の企画展「若冲と蕪村」展で、当時の絵師たちの住んでいた場所の地図を見たことです。 江戸中期、京都画壇は絵師どうしが切磋琢磨する盛り上がりがあったわけですが、時期ばかりか、住んでいる場所も近所というほどの距離。通りに出れば思いもよらず顔を合わせることもあったはず。漫画家でいうトキワ荘みたいな感じですよ。胸熱ですね。 与謝蕪村は四条烏丸、円山応挙は四条堺町、伊藤若冲は錦小路通高倉と、散歩がてら巡れそう。ですが今日のところはひとまず若冲を訪ねて、錦市場の入り口でもある錦小路と高倉通りの辻へ。生家なんて分かるかな。と思ったら、でっかい若冲絵が飾られてあって、一目瞭然でした。 青物問屋の長男で家業を継いだものの、早々と隠居して絵三昧だったとされる若冲ですが、錦市場閉鎖

    旅日記 京都・妙顯寺、本法寺 - 日々帳
  • オープン・ウィーク 駅の美術館で楽しむ十日間 座・東京駅@東京ステーションギャラリー - 日々帳

    汐留ミュージアムへいく寄り道に、東京ステーションギャラリーへ行ってきました。 10日間限定の東京駅をたのしむプログラム。期間中はイベントもいろいろやっているようです。ふらっと行ったので、当に立ち寄っただけではありましたが、演劇の公演があったり、二階のフロアが写真撮影できたり。ちゃんと調べて、プログラムも参加すればよかったな。 演劇「命を弄ぶ男ふたり」は、東京駅創建とおなじ時代に書かれた岸田國士の戯曲。演劇見るの久しぶりでした。線路に飛び込むか飛び込むまいか迷う男ふたりが、駅のホームで出会って、そのうち喧嘩したりして。東京"ステーション"ギャラリーなのにきわどいテーマ。勝負するなあ。 二階フロアではワークショップの催しがいくつか。丸の内ジオラマの展示とか。およそ100年前の東京駅周辺は三菱ヶ原と呼ばれ、駅舎以外はほとんど何もない風景です。1963年まで美観地区として高さ規制があったそうで、

    オープン・ウィーク 駅の美術館で楽しむ十日間 座・東京駅@東京ステーションギャラリー - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/11/20
    丸の内ジオラマすき
  • 李禹煥「色のハレーション / 空間のハレーション」@ SCAI THE BATHHOUSE - 日々帳

    日暮里駅から谷中霊園をぬけて、すこし歩いたところにあるアートギャラリーです。趣きある建物を眺めてると、通りがかった土木職人のひとりが、おおっとつぶやいて立ち止まり、連れの人が「風呂屋を改築したんだよ」って教えてて、へえーと三人でしばらく瓦の立派な屋根を見上げたのでした。 破風の中央にさがる水流を模した装飾板は、懸魚(げぎょ)といって、火除けのまじないでかけられるのだそうです。なるほど風呂屋の名残を、しかと残している。 そのSCAI THE BATHHOUSEで12/5まで開催されている、李禹煥さんの個展。シンプルなかたち展、東京オペラシティの水彩画コレクション展、東京国立近代美術館の「もの派」小企画展と、年内だけでも作品にお目かけする機会があったものの、李禹煥さんひとりをじっくり見るのは、今回がはじめてです。 「プロローグ」:原美術館、直島の李禹煥美術館の「対話」と同種の作品ですが、今回は

    李禹煥「色のハレーション / 空間のハレーション」@ SCAI THE BATHHOUSE - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/11/13
    うおーすごい行きたい
  • ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 @ Bunkamura - 日々帳

    この時期、Bunkamura ル・シネマでは、ヴェルサイユ宮殿の造園家に焦点をあてた作品を上映していて、ザ・ミュージアム「風景画の誕生」展と、どうぞご一緒にといわんばかりの告知が飾られていました。風景と庭園…遠からず近からずかな、と鑑賞しましたが、見終わって、通して見るのもいいなと。 ヴェルサイユ宮殿の庭園は幾何学を取り入れた合理性のあるデザインで、自然を徹底的に管理するような、いわば人間に支配された景観でありました。絶対王政の時代を象徴するかのような、造園家ル・ノートルの秩序。そこに女性庭師を登場させ、自然あるがままの力を信ずる感性を向き合わせるのです。 「風景画の誕生」展と、映画「ヴェルサイユの宮廷庭師」にみる共通点とは、自然に対してヨーロッパがどうあろうとしたかという姿を、かいま見ることでもあるかもしれません。 風景画がジャンルとして確立するのは17世紀のオランダとされますが、それ以

    ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 @ Bunkamura - 日々帳
  • 山梨宝石博物館 @ 河口湖 - 日々帳

    10月の連休は諸用で河口湖へ。 タイミング的に富士登山電車が河口湖駅にいちばん早く着くようだったので、レトロモダンな電車に乗ってきました。 http://find-travel.jp/article/788 大月駅から河口湖までは50分ほど。長いなあと思っていたけど、客室乗務員さんの旅のガイドを聞いたり、途中休憩の駅のカフェで暖かい珈琲を買ったりしていると、乗車時間はあっという間でした。 観光の下調べをしてなかったので、宿でもらったパンフレットをベットの上で広げながら、どこに行こうかな? と、山梨宝石博物館は、目に入ってすぐ「これだ!」と思った場所です。 駅からレトロバスで博物館の前まで10分ほど。小さな展示室でしたが、点数は豊富で、おまけに撮影可とのことで、かるく1時間は過ごしてしまいました。 宝石のカットの種類とか有名なダイヤモンドの原寸大モックとかあって、宝石好きの人にももちろん楽し

    山梨宝石博物館 @ 河口湖 - 日々帳
  • 9月の風景 - 布の話 - 日々帳

    大学の友人結婚するというので、当時の友人知人が集まって、ちょっとした同窓会みたいになった。 うちを宿代わりにして泊まった友人が、あさ着物をたたみながら、これ二ヶ月しか着れへんねんで、というので、季節限定の柄なの?と尋ねたところ、裏地がないものは、6月か9月に着るのだという。 夏は同じ絹でも透ける生地になる。冬になるとしっかりした生地になって、裏地がつくらしい。 ははあ、その上で季節の柄になるんだね。せやな、でも桜の柄は通年で使えんねん。と、桜柄の風呂敷を広げながら。初耳だった。え、そうなの?桜って春だけじゃないの? 枝つきは季節ものになるけど、桜の花だけなら、どっちでもいけんで。どうやら柄としてなら年とおして使えるらしい。じゃあ紅葉も? 桜と組み合わせることあるよね。あぁ、四季で組み合わせたりするな、紅葉いうても二種類あってな、色で季節ちゃうねんで。 青もみじと赤もみじだね! 青が夏でし

    9月の風景 - 布の話 - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/10/16
    「あえて既存を破ることは粋だっただろうか。そのルールは、人々の感性の中でバランスをとって、そのために時代や界隈が変われば、少しづつ様相を変えたのかもしれない」
  • SHUNGA 春画展 @ 永青文庫 - 日々帳

    待ちに待った邦初、春画展の開催。晩夏の目白台は永青文庫へ足を運んできました。 永青文庫は旧熊藩主細川家の屋敷跡に建てられた美術館で、改修工事が終わってさっそくの展示が、今回の春画展です。 2013年の大英博物館の春画展が好評だったニュースは聞いていて、それまでグロテスクに感じていた春画のイメージが変わったのは、私自身もこの時でした。思い返せば10代のころ、屋でうっかり春画のを開いて、ちょっとしたトラウマになったものですが、月日をへてまさか自ら春画展に行こうとは。 永青文庫、はじめて行ったのですが、ちかくには椿山荘、野間記念館があって、緑ゆたかな心地よい場所。春画展に限らず、また行きたいなと思いました。 永青文庫 ルート荒川線早稲田駅編 JR目白駅、有楽町線江戸川橋、副都心線雑司ヶ谷からわりと歩くみたいで、地図で見ていちばん近い駅、都電荒川線早稲田駅から行くことに。 都電荒川線はJR

    SHUNGA 春画展 @ 永青文庫 - 日々帳
  • これからの美術館事典 & 誰がためにたたかう? 展@東京国立近代美術館 - 日々帳

    8月15日終戦の日に東京国立近代美術館に行ってきました。 おりしも午後から日武道館で全国戦没者追悼式が行われるとのことで、美術館に行くひと以外は通行止め。交通整備の方に通してもらって、美術館へ。この時期ちょうど近代美術館では、戦争画の展示をやっているのでした。 今年は戦争に関する作品をたくさん見た。行ってないところもたくさんあるけれど。「誰がためにたたかう?」展はそのなかでも、大きな展示会だったかなと思います。 No Museum, No Life?―これからの美術館事典 その前に、1階の企画展では「美術館」を思索する展示。AからZまでのアルファベットの頭文字をもつキーワードごとに作品を展示し、美術館をささえるもの、美術館たらしめているものについて、考察をめぐらせていきます。 芸術とは、個人の想像力の源泉から生み出されるものと考えられた近代以降、教育という理想もまた時を等しくして成立して

    これからの美術館事典 & 誰がためにたたかう? 展@東京国立近代美術館 - 日々帳
  • 8月の風景 - 旧朝倉家住宅 - 日々帳

    代官山に出る用事があったので、そのついでに小一時間ほど旧朝倉家住宅でのんびり過ごした。 駅から旧山手通りの交差点に出て歩道橋を渡ると、大正期の和風住宅、旧朝倉家の門が姿を現します。 庭園の緑が都会のにぎわいを遠くにして、しんと静まった感じが好きで、二年ぶり二度目の来訪。 前きたときは冬だったので、あまり庭園を楽しめなかったですが、やはり緑のきれいな初夏か、紅葉のころが良さそう。窓を開け放っているものの、じっとりと暑い日の家屋でした。 二階にあがると広間を囲む廊下に、庭からの明るい日差しが注ぎ込む。階段をのぼりきって、ちいさな採光窓があるだけの仄暗い空間から、南側の廊下へ出たときの光の印象のちがいに、はっと息をのむ。 襖のしつらえも目に楽しい。季節ごとのモチーフでまとめているのかな。二階の広間は春のよそおい。白の牡丹桜に銀の山桜、はかなげに描かれるのはしだれ桜と、桜づくしの襖絵です。 黒ず

    8月の風景 - 旧朝倉家住宅 - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/08/19
    素晴らしい
  • 蔡國強展:帰去来&コレクション展 戦争と美術 @ 横浜美術館 - 日々帳

    横浜美術館ではNY在住の現代アーティスト蔡國強の、国内7年ぶりの大規模個展を開催中です。 駅のデジタルサイネージで告知されている動画を見つつも、はたしてどんな展示なのかと想像つかないままでしたが、火薬をつかったインスタレーションということで、作品はその瞬間の焼きついた跡といった感じ。発火イベントを念頭において見たほうが、作品の魅力が伝わるように思いました。 子供のころ、父親がマッチの箱に山水画を描いているのを見たことが、蔡國強のアートへの目覚めだったのだそう。はたしてマッチ箱の山水画と火薬の魅力が幼心に結びついたのか、のちにはキャンパスに火薬をまいて火をつける試みに至った蔡氏。母親が麻布で必死に火を消し止める姿を見ながら、「火をつけるより、消すタイミングのほうが重要」だと思ったのだとか。クレイジー。 蔡國強、横浜美術館で火薬ドローイング爆破制作 | インターネットミュージアム 展示会の前に

    蔡國強展:帰去来&コレクション展 戦争と美術 @ 横浜美術館 - 日々帳
  • ミレー・バルビゾン派の世界 - 山梨県立美術館 - 日々帳

    以前に山梨にミレーを見に行くか、熱海に光琳を見に行くかと迷って、熱海に行った思い出がありますが、今回は山梨へ旅行がてら行ってきました。 ミレーやバルビゾン派の作品のコレクションがある山梨県立美術館は、常設展のほかに、年四回の企画展があります。今回どちらも見応えあってよかったので、気になる企画展と取り合わせていくと、一度で二度おいしく楽しめるかも。 美術館は芸術の森公園の中にあって、公園内も広くてとてもきれい。ところどころのオブジェや文学館も気になったのですが、時間が足りなくて行けずじまいでした。 感想さっくりと。 ミレー・バルビゾン派の世界 常設展のフロアに入ってすぐ迎えるのが、「ポーリーヌ・V・オノの肖像」。ポスターなどで何度か見ていたつもりだったのですが、絵を前にすると、引き込まれるよう。描かれた華奢な女性は、のちにミレーの結婚相手となった女性。病弱だったために、結婚生活は長くはなかっ

    ミレー・バルビゾン派の世界 - 山梨県立美術館 - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/07/24
    うおー行きたい
  • ボルドー展 ―美と陶酔の都へ― @ 国立西洋美術館 - 日々帳

    西洋美術館、夏の展示はボルドー展。 ワイン産地として知られるボルドーの歴史を美術をとおして追う。みたいなコンセプトを読んでいたのと、ポスターにも使われているドラクロワの「ライオン狩り」がかっこよかったのとで、行きたいなと思ってた展示会でした。 楽しみどころは人それぞれだと思うけど、個人的には歴史的な側面が面白かった。美術好きの人だと、後半のゴヤからドラクロワ、ルドンの流れが楽しめるかも。 美と陶酔の都へ ボルドーの美の歴史をたどる展示のプロローグは、なんと旧石器時代から。洞窟壁画につかわれたであろうオーカー(黄色顔料の原料)片やパレット、シンメトリーに形を整えられた石斧など、古代の美のめざめを軸にした展示品がならびます。 ボルドーが月の港と呼ばれるのは、ガロンヌ河の湾曲にそって市街が栄えたためでした。ローマから伝えられたブドウ栽培で、ワイン造りは古くから行われていましたが、ボルドーの運命が

    ボルドー展 ―美と陶酔の都へ― @ 国立西洋美術館 - 日々帳
    minesweeper96
    minesweeper96 2015/07/17
    「一見細密な風景画だけど、どことなく陰鬱な雰囲気と、細かな影になにか潜んでいそうな不気味さと」
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