留学生の受け入れをめぐり学内で対立が起きていた札幌国際大学で元教授の男性が不当に解雇されたと訴えた裁判で、札幌地方裁判所は原告の訴えを認め、大学側の懲戒解雇処分を無効とする判決を言い渡しました。 札幌国際大学の大月隆寛元教授(63)は、語学力に問題のある外国人留学生の受け入れをめぐり学内で対立が起きていた3年前(2020年)に懲戒解雇され、これを不当だとして大学に対し教授としての地位の確認や慰謝料の支払いなどを求めていました。 大月元教授は、大学の理事長と対立していた当時の学長の記者会見に同席したことなどが解雇の理由とされましたが、16日の判決で札幌地方裁判所の中野琢郎裁判長は「記者会見は学長が主体的に行ったもので、元教授が同行したからといって大学の名誉や信用が具体的に損なわれたとはいえない」などと指摘し、大学による懲戒解雇処分には理由がなく無効だとする判断を示しました。 その上で、大学側