花王 | 蚊の体表面に着目し、界面活性剤によって蚊の行動を制御 ～殺虫成分を使わずに蚊を駆除する新技術の開発～
蚊の体表面に着目し、界面活性剤によって蚊の行動を制御 ～殺虫成分を使わずに蚊を駆除する新技術の開発～ 花王株式会社（社長・長谷部佳宏）パーソナルヘルスケア研究所は、国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センター 知覚神経回路機構研究チームと共同で、表面張力の低い界面活性剤水溶液を蚊に付着させることで、蚊の飛行行動を妨げ、さらにはノックダウン状態にさせられることを見いだしました。この知見を応用し、界面活性剤水溶液をミスト状にして蚊に噴霧するだけで、簡単に蚊を駆除できる技術を開発しました。 今回の研究成果は、Nature Researchの電子ジャーナルScientific Reports*1 に掲載され、6th Asia Dengue Summit 2023（2023年6月15～16日、バンコク）にて発表しました。 * 1 Kato-Namba A., Iida T., Ohta K.,
花王から「界面活性剤により蚊を落とす」という興味深い研究が発表されてました。その中で「表面張力が非常に低い液体が付着した場合も、気門を通じた酸素の取り込みができなくなる」とあったのですが、表面張力の低い液体がなぜこのような効果を発揮するのでしょうか？ | mond
花王から「界面活性剤により蚊を落とす」という興味深い研究が発表されてました。その中で「表面張力が非常に低い液体が付着した場合も、気門を通じた酸素の取り込みができなくなる」とあったのですが、表面張力の低い液体がなぜこのような効果を発揮するのでしょうか？ この質問への回答は極めてシンプル。表面張力の低い液体によって蚊を "溺死" させることによって蚊を殺しているんだよね。ではなぜか。 【赤色点線内の5つの穴が気門。気門の数や位置は種類によって大きく異なるものの、全ての昆虫とほとんど全ての節足動物は気門を持つよ。 (画像引用元: WikiMedia Commons / クレジット: Miall, L. C. (Public Domain) ) 】 蚊に限らず、全ての昆虫とほとんど全ての節足動物に共通する身体的特徴として、身体の表面に「気門」と呼ばれる穴が開いているよ。気門は名前の通り気、つまり空
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