★前回の話はこちら。 ※本連載は第10回です。最初から読む方はこちら。 東京を「とうきょう」と読むのは間違いだ、という話をします。 男女という熟語があります。「ダンジョ」と読む。「なんにょ」も正しい。男女七歳にして席を同じゅうせずのときは前者ですし、老若男女のときは後者。みなさんご存じのとおりです。 (説明の都合上、わざと片方をカタカナにしました。書きわけの法則はあとで述べます。) ところが両方をごっちゃにして、 ダンにょ なんジョ と読んだらペケ。混ぜるな危険。テストの点数がもらえないという以前に、むずがゆいというか、生理的な違和感がありませんか。私たちは明確には意識していないけれど、こういう場合は、呉音なら呉音で、漢音なら漢音でそろえるという一般法則があるのです。 そもそも漢字には、音読みと訓読みがあります。そのうち音読みというのは中国語の発音をそのまま(に近いかたちで)日本語にとりい