変容するJクラブの資本と経営2020年1月1日の天皇杯決勝は、楽天を親会社に持つヴィッセル神戸と、メルカリが新オーナーに就いた鹿島アントラーズのIT対決だった。2019年のJ1王者はシティ・フットボール・ジャパンが経営のノウハウを提供している横浜F・マリノスだ。長らく重厚長大系の製造業が引っ張ってきたJリーグの資本と経営は変容しつつある。 Jリーグのオーナーシップと経営について、俯瞰的に語れる人材がいないかーー。筆者がそう考えて浮かんだ名前が田邊伸明氏だった。ジェブエンターテインメントの代表として約60名の選手をクライアントに持ち、様々なクラブと関わりを持ったことがある有力代理人だ。加えてメディアの取材に対してオープンな姿勢を持つ人物でもある。シーズンオフの繁忙期にもかかわらず、取材に快く応じていただいた。今回はより踏み込んで、Jクラブの経営論を論じてもらっている。 <以下敬称略> 役職が
1954年、奈良県内の1町5村が合併して「天理市」が誕生した。市名の由来は宗教法人の天理教だ。1959年には愛知県の挙母(ころも)市が豊田市に改名された。言わずと知れたトヨタ自動車の企業城下町だ。 天理教やトヨタ自動車が自治体の名前を買ったわけではないのだが、昨今の流行を先取りした動きかもしれない。1990年代後半から世界ではスポーツ、文化施設等の名称に企業名をつける「ネーミングライツ」の活用例が増えている。一方で安易で無計画な売却が増え、その弊害も目につく。 ネーミングライツが招く取り違え2月2日、町田GIONスタジアムでジャパンラグビートップリーグの大一番が開催された。キヤノンイーグルスとパナソニックワイルドナイツの対戦で、アクセス良好とは言い難い陸上競技場に9,120人の観客が集まった。試合はパナソニックが51-17で勝利している。 試合の裏側で軽いトラブルが発生していた。町田市と隣
【新連載】中村慎太郎の「百年構想の向こう側へ」 vol.1 サポーターはJリーグを滅ぼそうとしているのか? (C) 中村慎太郎 今号から新連載がスタートする。書き手は『サポーターをめぐる冒険』でサッカー本大賞2015を受賞した中村慎太郎さん。中村さんには、徹マガが休刊となる6月いっぱいまで、月1で計6回の連載を受け持っていただくことになった。期間限定の変則的な連載にもかかわらず、私からのオファーを快く引き受けてくださった中村さんには、この場を借りて御礼を申し上げたい。 連載のテーマについては、年末に中村さんとブレストする機会を設けたのだが(ちなみにお店はこちら)、テーマはすぐに決まった。彼が今、最も関心を持っている「Jリーグとサポーターとの関係」である(具体的にどういうことなのか、ここではあえて踏み込まない)。「それは面白い!」と私も大いに乗り気になったのだが、問題は連載のタイトルであった
高校サッカー界で続く小柄な選手への偏愛ぶり 毎年毎年この時期になると感じることを、今年もまた感じている。 選手が、小さい――。 高校野球を見ていると、そんなことはまるで感じない。昨年夏の話題をさらった清宮ジュニアに限らず、甲子園に出場してくるようなチームには、立派な体格の持ち主が必ず何人かいる。 それだけに、高校サッカーに出場する選手たちに目を向けると、野球との違いに愕然(がくぜん)とさせられる。ひょっとしたら、わたしの知らないうちに日本人の平均身長は縮み始めているのでは、なんて気分にすらなる。とにかく、小さくて細い選手が多いのだ。 もちろん、サッカーは体格の優劣を競う競技ではない。小さくても、細くても世界のトップクラスになることはできる。ただ、勘違いしてもらいたくないのは、小さいこと、細いことは決して武器ではない、ということである。 とかく日本人の場合、小さな選手には許せるこ
FC東京オフィシャルサイト≪清水戦チケット券売状況≫ チケットガイド 10月、11月開催ホームゲーム チケット発売のお知らせ 「後半割」チケット 「市民・町民割」チケット このたびFC東京では、2016シーズンの監督として城福 浩 氏の就任が決定いたしましたので、お知らせいたします。 【城福 浩(じょうふく・ひろし)氏 プロフィール】 □ 生年月日:1961年3月21日 □ 出身:徳島県 □ 略歴: 1979 徳島県立城北高等学校 卒業 1983 早稲田大学教育学部 卒業 1983 富士通株式会社 入社 1995-1996 富士通川崎フットボールクラブ コーチ、監督 1998 東京ガスサッカー部 ※プロ化の準備組織に参画/S級受講 1999 FC東京 育成普及部長 2000-2004 FC東京 育成部長 2002 U-14日本選抜監督、U-15日本代表監督
「僕がこれまでで一番辛かったのは、柏を2度目に離れることになったときですね」 2012年05月25日、北嶋秀朗はJ1柏レイソルからJ2ロアッソ熊本への移籍を発表した。ところが登録期間外の移籍だったため、実際に試合に出られるようになったのは7月22日から。その間、北嶋は黙々と練習に励むだけの日々を続けた。 「1度目」は2003年、清水エスパルスへの移籍だった。そのときは「何かを変えなければいけない」という思いでの移籍だったと北嶋は語る。2006年、J2に降格した柏レイソルに復帰し、その後、昇格と2011年のリーグ優勝を経験した。 だが2012年、シーズン半ばにしてロアッソ熊本に電撃移籍――。 2013年、熊本への完全移籍をはたしてその年に引退。今は熊本のトップチームのコーチとして後進の指導に当たっている。練習後、すべての選手がピッチを去るまで北嶋は残り、その後監督とミーティングして、インタビ
Jリーグは21日、理事会にて堀江貴文氏など5名とアドバイザー契約を締結したことを承認したと発表した。 アドバイザー契約を締結したのは、堀江氏、梅澤高明氏、冨山和彦氏、夏野剛氏、西内啓氏。各アドバイザーよりJリーグが推進する各プロジェクトへの助言や提言を今後はもらうことになると、リーグは発表している。 ▼梅澤高明(うめざわ・たかあき) A.T.カーニー株式会社 日本法人会長 パートナー(ニューヨークオフィス) 東京大学法学部卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)経営学修士。日産自動車を経て、A.T.カーニー入社。日米で20年にわたり、戦略・マーケティング・組織関連のコンサルティングを実施。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」コメンテーター。グロービズ経営大学院客員教授。著書に『最強のシナリオプランニング』(編著、東洋経済新報社)など。クールジャパン関連の政府委員会で委員を務め、戦略の立
セレッソ大阪(以下C大阪)は09年までJ1とJ2を行き来するようなチームだった。それが今や優勝争いの常連となり、今年のブラジルW杯の日本代表候補選手を多数輩出している。さらに昨シーズンの観客動員はリーグ1位。若い女性にも支持され「セレ女」なる言葉もできた。一体いつからこれほど強くなり、人気チームとなったのか。この疑問を解決すべく、2人のキーマン、梶野智とジルマール・ルイス・リナルジに話を聞いた。謎を解く鍵はブラジル路線の哲学にある。 梶野はヤンマーディーゼルサッカー部時代から含めて9年間C大阪でプレイし、99年コンサドーレ札幌で現役を引退。翌年からC大阪のフロントに入り、同クラブのサッカースクールの開発や経営などでビジネスを学び、07年には強化部長に就任。昨年末の退任まで7年間に渡ってチーム躍進の礎を築いた。 その梶野が絶対の信頼を置き、「尊敬する人。すべてにおいて師匠」と敬うのがジル
大逆転のJ1昇格プレーオフ進出まで、あと数分だった。 しかし、彼らの手の届かないところで、夢の扉は閉じられてしまった。 松本山雅が愛媛FCを1-0で下そうとしていたまさにそのときだった、遠く離れた鳥取の地でジェフ千葉が同点に追いついたのは――。 結果を知らない人たちもたくさんいたのだろう、試合終了後、緑のサポーターがかたずを呑んで、場内アナウンスに耳を傾けていた。 「鳥取対千葉は2-2のドロー、長崎対徳島は1-0で徳島の勝利。札幌対北九州は0-0のドロー。以上の結果をもちまして、松本山雅の最終順位は……7位になりました」 直後に漏れた「あぁー」という深い落胆の声。だが、スタジアムはすぐに拍手に包まれた。それは、松本山雅が決して敗者ではないことを示すものだった。 “山雅劇場”を見たいと思っていた。が、なかなか機会を作れずにいるうちに、'13年のJ2も最終節を迎えてしまった。 松本山雅の順位は
今年、一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブは toto助成金を受けて、クラブハウスの新設や グラウンドの芝生化を行なった。地域住民も巻き込んだ 新たな総合型地域スポーツクラブの在り方を、紹介する。 第24節終了時点で勝点39の5位と優勝を狙える順位につけているセレッソ大阪。2012年は14位(勝点42)、2011年は12位(勝点43)と過去2年間の低迷時期を考えると、大躍進と言える。ボランチとしてチームを支える扇原貴宏は、好調の理由をこう語る。 「1つ上の学年に螢君(山口螢)、丸君(丸橋祐介)、その上には曜一朗君(柿谷曜一朗)とユース出身の近い世代がお互いに刺激し合いながらプレーできているのが、いい流れを生んでいると思います。環境面で言えば、新しいクラブハウスとグラウンドができたことも大きいですね。練習が終わるとすぐに水風呂に浸かってアイシングできたりと、設備が充実したおかげで、疲労が溜
U―20選抜、J3参入へ リオ世代育成へJ1、J2各クラブから2人 日本サッカー協会が、Jリーグのクラブから各2人を招集した20歳以下の選抜チームを来季発足するJ3に参戦させる計画が30日、分かった。若年層の強化が狙いで、2016年リオデジャネイロ五輪の主力となる世代を、Jリーグと協会がタッグを組んで育てる。 J3に特例的な形で参戦予定のU―20選抜は、試合ごとにJ1、J2の各クラブから2人を招集して編成。C大阪の南野など20歳以下でも主力として活躍する選手については、クラブの拒否権を認める形で日本協会と話を進める。活動拠点などは設けず、試合の度に集まりリーグ戦に参加する。遠征費はクラブの負担だが日本協会関係者によると、育成に絶好の場となるため各クラブは協力的だという。 今回のアイデアはユースレベルの日本代表の低迷が一因にある。U―20日本代表は世界大会には95年のカタール大会から7大会連
Jリーグが、来季からスタートするJ3に、業務提携リーグ枠の新設を検討していることが22日、分かった。現J1、J2のアジア枠に代わるもので、5月には正式発表される見込み。Jはすでにタイ、ベトナム、ミャンマーのリーグと提携を結んでおり現在、シンガポール(S)リーグとも協議中だ。提携国出身Jリーガーが誕生すれば、Jが目指す東南アジア進出に、大きく前進しそうだ。 Jの東南アジア戦略が、本格化した。提携国に親近感を持ってもらうため、来年スタートのJ3には、提携リーグ出身の選手を外国人枠以外で受け入れる案が浮上。人数などの具体案は現在協議中だが、J1、J2が設けている「アジア枠」を、J3は「業務提携枠」にすることが話し合われている。 J関係者は「J3で、その国の代表選手がプレーすると、自然と国民の関心が高まる。活性化すれば、Jというコンテンツも価値が高まるはず」と期待した。提携国選手の実力は未知数だが
大宮はズラタン(中央)のゴールで浦和に勝利。連続無敗記録を18試合に伸ばし、J1新記録を達成した 【写真は共同】 大宮アルディージャのJ1新記録となる18試合連続無敗がかかるだけでなく、リーグ2位(浦和レッズ)と3位による上位対決としても注目が集まった20日のさいたまダービー。大宮のホーム、NACK5スタジアムは過去最高となる13,016人の観客で埋まった。結果は大宮が1−0で勝利。2009年に鹿島アントラーズが作った17試合連続無敗記録を更新するとともに、浦和を抜いて2位に浮上した。 最終ラインを高く押し上げることでキープされる大宮のコンパクトな布陣は、この日も機能した。浦和の攻撃の起点となるDF陣とMF阿部勇樹、鈴木啓太に対し、大宮はボランチのMF金沢慎、青木拓矢が激しいプレスをかけ、パスの出どころを封じる。前線の2トップも執ようにボールを追い、浦和の攻撃を抑え込んだ。 大宮優位で進ん
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
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