では、どんな産業がその原動力になり得るか。そう考えると、コンテンツ産業には非常に大きな可能性がある。政府は、現在14兆円ぐらいの市場を20兆円にする目標を立てています。 世界首位の米国は50兆円です。日本もかなりの規模ですが、海外収入で米国は8兆5000億円ぐらいある。日本は非常に少ない。 コンテンツといっても、アニメ、映画、ゲーム、音楽と幅広い。スポーツ選手が突然、記録が伸びるように、ぐいっと伸びる可能性もある。それを支援していくということです。 誰かがお金を出せば映画が良くなるわけではない ―― 確かに最近はアカデミー賞とかでも日本の作品が高い評価を受けていますよね。 近藤 今年のアカデミー賞では映画の「おくりびと」も、アニメ作品の「つみきのいえ」も選ばれたでしょう。あれはすごい快挙ですよね。映画は15年ぐらい前は本当に厳しかった。最近は邦画ですばらしい作品がどんどん出てきている。 私