変化球ばかり投げてきたのでストレートを投げるのが難しい。コミュニケーションのことだ。小学生の頃に推理小説を読むようになって、名探偵に憧れた。細部を見逃さず、当たり前を疑う。そうしているうちに穿ったものの見方をするようになった。斜に構えるようになった、というほうがわかりやすい。そして予備校生時代にガキ使のハガキコーナーにはまった。近所のTSUTAYAに通ってDVDをレンタルしてよく見ていた。常識的な疑問について、松本が斜め上な回答をする。浜田がつっこむ。松本はさらに主張を曲げずに展開する。その様が面白かった。さらに斜に構えるようになった。気持ちをストレートに表現することなく、屈折して表現する、あるいは表現しない選択をしていた。かわいくない。大学の頃に働いていた埼玉は大宮で居酒屋の店長には、お前はまず斜に構えてるようじゃだめだな、と指摘された。尊敬できる少ない大人だったので(ここにすでに弊害が