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書評と社会に関するyuki_2021のブックマーク (2)

  • 『天使の王国 平成の精神史的起源』/浅羽通明

    だが、ここで、ひとつの反駁が考えられる。動機がアイデンティティ確認で実効性は無に等しく、効果は参加した人のナルシシズムの満足だけだとしても、少なくとも悪いことではない。何もやらないよりはましではないかという反駁だ。 (中略) こう言われると、ちょっと反論が難しくなってくる。マクロな状況に関心を抱くことは良いことだ、それは誰もが知っておくべき教養なのだ、という良識を私たちみんながどこかに持っているからだ。 だが、果たしてそうか。 この自明に思える良識こそ、いちど徹底的に疑い洗い直してみる必要があるのではないか。みんながマクロな問題へ目を向けるとなぜ良いのか。それは実はもっと肝心なことから目をそらすことではなかったか。 すぐれた評論集である。 「前世を渇望する少女たち」「複製技術時代の心霊写真」「「おたく」という現象」「「現代思想」はいかに消費されたか」……注目すべき論

  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

    yuki_2021
    yuki_2021 2008/02/22
    反社会であるはずの自分探しが、社会の構造に取り込まれて利用されている若者たち。その構造を分析した本らしい。
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