筆者は少し前に、コロナ禍によるリモートワークの浸透がマンションよりも郊外の戸建てに需要が移りつつあると書いたが、その傾向はここへきてさらに顕著になってきた(参考記事:『マンション「大崩壊」で、これから日本の「不動産市場」に起きるヤバいシナリオ』)。 【実名公開】いまマンションを「買っていい街」「ダメな街」を実名公開する…! そこで今回、さらに細かく全国の戸建てニーズの状況を分析して、なぜいま戸建てが注目を集めるのかを深く探ってみた。 まず、いま戸建てを購入する人の第一のニーズは「子ども部屋が欲しい」である。 子どものいるファミリー世帯の持家率は76%と全体の4分の3を超える。それだけ、ファミリーには大きな家が必要なのだ。一方で、「持ち家率」は都道府県でかなり異なるということをご存じだろうか。 実際、ファミリー世帯の持ち家率は都道府県でかなり差がある。高いエリアは1位が富山県で、2位が滋賀県