2020年ごろまでバブルを膨らまし続けた中国不動産市場は、今後どのような末路を辿るのか。 前編記事『まるでゾンビ…!デフォルトが相次いでも倒産しない「中国不動産市場」の「深すぎる闇」』に続き、その行方を探る。 鬼城と呼ばれる“幽霊マンション” 中国で鬼城(グェイチョン)と呼ばれる、建物が完成しているのに誰も住んでいない“幽霊マンション”のことが話題になり始めたのは、もう何年も前のことだ。 この鬼城がいったいどれくらいの規模に上るのか、という点については諸説ある。 2016年といえば「チャイナショック」が声高に叫ばれたとき。この年の7月13日付中国国営「新華社通信」で、「全国の新都市計画人口は34億人、誰がそこに住むのか」と題する記事が配信された。 中国の人口は約14億人。本当に34億人分の住宅が作られるのなら、20億人分も余ってしまう。いくら「白髪三千丈」のお国柄とはいえ、凄すぎないか。