イギリスで数年前に回収された隕石には、地球上の生命にとって不可欠な有機化合物である「アミノ酸」が含まれていたそうだ。 だが「ウィンチカム隕石」についてより興味深いのは、そうした化合物が同タイプの隕石よりも少なかったことだ。 それは決して落胆するようなことではない。むしろその逆で、『Meteoritics and Planetary Science』(2023年1月9日付)に掲載された新たな研究では、新しい種類の隕石かもしれないという。 研究によると、この隕石の元となった小惑星には液体の水があったことを示す痕跡が発見されたそうだ。 それによる化学反応が、生命の基本物質である「アミノ酸」と「タンパク質」をたくさん作り出していたとしてもおかしくはないという。 広告 炭素原子を多く含む珍しい「ウィンチカム隕石」 2021年2月28日、落下する火球が、英国南西部グロスターシャー州ウィンチカムの町の夜