この章ではGNUプログラム用にMakefileを記述する際の慣習について書いてあります。 Makefileの一般的な慣習 Makefileには次の行を毎回含めるべきです。 SHELL = /bin/sh …というのは、環境からSHELL変数を受け継ぎ得るシステム上でのトラブルを避けるためです。(GNU makeではこれは全く問題になりません。) 別のmakeプログラムには非互換のサフィックスリストや暗黙ルールがあり、場合によって混乱をきたしたり動作不良を起こします。このため次のように、個々のMakefileで必要なサフィックスだけを明示的にサフィックスリストにセットするのが良策です。 .SUFFIXES: .SUFFIXES: .c .o はじめの行でサフィックスリストをきれいさっぱり除去して、次の行でこのMakefileで暗黙ルールに渡されてもいいサフィックスを全部書き込みます。 コマン