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ブックマーク / kmiura.hateblo.jp (10)

  • フランクフルトの税関 - kom’s log

    このところフランクフルトの税関で立て続けに演奏家のバイオリンが課税対象になってその場で払えない高額であるため没収された、という件が話題になっている。 http://matome.naver.jp/odai/2134941753199027401 http://nofrills.seesaa.net/article/296070497.html あららー、と思っていたら10日前私が日からドイツに戻ってきたとき、見事にフランクフルト空港ターミナル1の税関で引っかかった。私は近年税関で捕まることは滅多にないのだが、今回はいかにも移民風な安い布製のでかいスーツケースにボロい小さなボストンバックだったんで、怪しい、と思われたんだろうな、と捕まった瞬間に思った。以前はかなりヨレヨレの格好していたからよく捕まっていたものである。 とはいえ今回なにが問題になったかというと、スーツケースに一杯入っていた両

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    cubed-l
    cubed-l 2012/10/09
  • 彼女が死んだ。 - kom’s log

    一ヶ月の間一緒に住んだ。二ヶ月の間、病院で過ごした。短い結婚生活が終わった。 脳幹の梗塞、ということで一度医師団に見放された後に奇跡的に復活したという話はここに書いた。その後の脳の機能回復は私からみるかぎりかなり目覚しく、瞬きを使ってどの曲を聴きたいか、などのコミュニケーションを交わすことができるようになるまで回復した。一方で脳ではなく体の予後が思わしくなかった。初期の激烈な血圧上昇剤投与を停止したことによる副作用と思われる虚血による後発性肝内胆道炎を起こし、おそらくそのことが原因となった肝膿瘍が発症からちょうど2ヵ月後に発見された。細菌の感染も軽微ではあるが、抗生物質で完全に排除することができなかった。脳、肝臓、感染の三つ巴のなかで、治療方針は難航を極め、集中治療室を出ることができずに時間ばかりが過ぎた。この間に私はリハビリについて調べ、特にリハビリの専門家であるバーバラ・ウィルソンの著

    彼女が死んだ。 - kom’s log
    cubed-l
    cubed-l 2009/04/07
  • ボクタチの闘争 - kom’s log

    「同じ人間だろ」は断固否定しなくてはならない。同じ人間ではない、という基的な態度をとるべきなのである。 同じではないから、対話が必要なのであり、理解できる部分とできない部分を見極め、合意を形成し、ボトムラインの線引きを行う。ここからここまでは合意に達しましたね、ということで。同じ人間はそもそもありえない。同じ、ということはありえないと絶望しつつも合意が形成できることに僥倖を感じつつそこに社会関係がうまれる。 たとえばこのあたりにみられるように大騒ぎしている某府知事。バカだ、と一蹴すればよい話なのだが、そういっていられるのは実は今日明日の話であって、今後15年ぐらいのスパンで考えれば一蹴するわけにもいかぬ症状である。この人間が考えているのは競争だ。しかもその頭にあるのは、自分を競争という闘争の場から一歩引いて競争とはなにか、競争はこの場面においてあるべきか、といった思想ではない。人がたと

    ボクタチの闘争 - kom’s log
  • 日本の天文学、大丈夫なんでしょうか - kom’s log

    「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット http://d.hatena.ne.jp/toled/20070726/1185459828 http://d.hatena.ne.jp/toled/20070727#1185459989 ちょうど昨年6月から同じようなことを考えていたのでほぼ一年後の今この文章を発見して、おー、と思った。この数日の「ニコニコ現実」という現実を先取りする形での自覚的無知ポジションのあぶり焼き、という内容なのだが、力技が見事に成功しているその中間部分を割愛しつつ最後のところだけ。 アナベスは、ジミーによって庇護される対象である。平時において彼女は、「永遠の嘘」の中で「無知」の役割を与えられている。だが、自分がやってしまったことの重さに耐えかねて「永遠の嘘」を放棄しようとするジミーを前にして、彼女は「無知」を娘たちに転移させることによって

    日本の天文学、大丈夫なんでしょうか - kom’s log
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    cubed-l 2008/07/11
  • 2008-07-07 - kom’s log - 民主と私刑

    毎日新聞の海外向け記事の件に関して藤代氏は私刑の主体がマスコミから”ミドルメディア”に広がり拡大している、目下の日が私刑化する社会であることの傍証であると7月7日付の記事で述べている。記事にリンクされた『インターネットと「私刑」化する社会』、という目下の日社会に対する藤代氏による年初頭の分析を眺めて、なるほどと思う。 しかしながら、私刑社会はいまさらはじまった話でもないのではないか、と私は考え直す。日の道徳規範は私刑にかしずく世間体であってきた(e.g.村八分)。「私刑化」というまでもなく私刑は日の社会システムの根源的な一部なのである。裁きの主体は裁判官ではなくて”みんな”。いじめ自体は日にかぎった話ではない。米国にもドイツにもある。しかしながら、私刑がシステムとして形を変えながら歴史を通じ今でも幅を利かせる部分に日に特有な部分がある*1。マスコミからネットへ、という藤代氏の指

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  • 『私は、私自身の原因である』 - kom’s log

    殺害予告を私は受けたらしい。 2007 年10月07日 hashigotan 殺, やられた分の反撃「なんじゃこりゃ」とはなんやねんオドレは調子に乗るなよ若造が!お前は不妊治療中の女と子供の居ない女を敵に回したも同然の反応を示したのだお前のような糞ガキに人の痛みが解るわけなかろうがチンコ切り落とすぞ 殺す、といわれたのは実に久しぶりなので経緯などを含めてメモしておく。一ヶ月前にたらたらとネット・トラバースしつついろいろな記事を読んでいて、「なんじゃこりゃ」という短いコメントを付してとある記事をブックマークした。、『世の中の非常識な子連れ主婦に対して注意したい事(俺が納得するまで続く)』という文章である。5つの節にわかれており、社会道徳を説いている。そしてこの社会道徳はどうやらこの筆者自身が感じている不快さによって根拠付けられる道徳らしい。これに私は少々困った。社会道徳と、筆者の個人的な不快

    『私は、私自身の原因である』 - kom’s log
  • 卑劣だろうか。 - kom’s log

    三週間ぶりにフランス人のJとビール。近くに引っ越してきたので、家の間にある飲み屋で会えるのがなんとも都合よし。この三週間こんなかんじでさあ、と彼が2週間行っていたバレンシアのこと、ミラノのこと、私がいっていたイギリスのこと、映画の話。バッファロー66をみていないというので、いじめた。 1995年にオウムの地下鉄サリンテロがあったときに、泡を吹いて倒れる人々を横目に人々は日々の業務へと急いだ。現場に居合わせた辺見庸は”またぎこして”とさえ形容している。 36歳男が特急車内で女性乱暴容疑 乗客、制止せず 車内レイプしらんぷり 「沈黙」40人乗客の卑劣 これを卑劣というならば、なぜあのときのことを人々は思い出さないのか、と思う。サリンではなく駅のホームで貧血でぶっ倒れ、頭がコンクリートのプラットホームにあたって鈍い音がした女性がいるのに何事もなかったように新聞を広げたままの通勤客や、某予備校の2

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    cubed-l
    cubed-l 2007/04/24
    俺らは弱いな
  • kom’s log - 戦争をしない国

    粒子物理で宇宙線のモンテカルロ・シミュレーションをやっているひととディスカッション。実は隣のマックスプランクにいる彼の専門のことはこれまで知らなかったのだが、たまたま最近判明してもりあがった。モンテカルロの並列化についていろいろおしえてみらう。今後お世話になるなあ。フォートランの方がCより速い、とかいっていた。ほんとかよ。 所内報のエディターと打ち合わせ。昨晩ながながと書いた牛涎な文章を「エディットしたらOKね」とのことでありがたがってくれた。ほっとひといき。 来月のミーティングのことで、パリ・エコール・デ・ミンの数理形態学センターのひとたちとメールやりとり。ヴィデオコンファレンスにしようということで、ビデオ参加したいというオックスフォードの支所に連絡。うちの部門のヘッドがゲストのメンツになんか妙にびびっているので、エコール・デ・ミンってなんじゃね、とフランス人ジェローム君に聴いたら、パリ

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  • 人脈 - kom’s log

    町田の桜美林大学で、開かれた『緊迫するアジア情勢と日』というシンポジウムの様子。最後に登場する中国人留学生の発言が心をうつ*1。祖国をはなれて暮らす人間の共感もある。おれもこんなふうに堂々と人のまえで発言したいものだ、とつくづく思う。空気読みにはできんだろ。 ところで、なのだがパネリスト。 逢沢一朗衆議院議員(自民党) 前原誠司衆議院議員(民主党) 松原仁衆議院議員(民主党) 西原正(平和・安全保障研究所理事長) 小峯弘靖(PHP総合研究所研究員) 加藤朗(桜美林大学教授) 他に、高市早苗大臣(自民党)が遠隔参加 討論の主な内容は次の通り。 東アジアの国際情勢 「第二次・朝鮮半島危機」問題 「米軍再編成」と日の対応 近未来の「アジアの有効・融和・統合」のために なんじゃこりゃ。このパネリスト、ほとんど全部松下政経塾ではないか。 「志」団体なんやね。 逢沢一朗 (一期生) http://

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  • kom’s log 学校マクドナルド化批判

    このところ、教育法の改定に賛成する人々の意見をあっちこっち見にいっていたのだが、賛成の理由はどうやら”日教組粉砕”らしい。小学生のころにみかけた”ニッキョーソオ、フンサーイ”と、軍歌をバックに怒号するウヨクの黒いトラックの思い出からはや20年以上たつわけであるが、いまだに”ニッキョーソオ、フンサーイ”なわけで、ついにはそれが政治日程に載っている、ということなのである。いやはや時代はかわったものだ。などと目を細めるほど歳をとっているわけではないので、彼らの考え方に関する私のささやかな分析をかきとめておく。簡単なことだ。彼らの頭の中では、目下の教育は以下のような仕組みなのである。 日教組(及びその黒幕である共産党) −> 教師 −>生徒。 これを教育法の改定により次のように変える。 日政府 −> 教師 −>生徒 実にわかりやすい。正しいかどうかはともかく、明快である。要するに教育の大

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