【イスラマバード=横堀裕也】内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した在アフガニスタン米大使館の公電で、カルザイ大統領を批判したと記されたザヘルワル財務相が4日、辞意を表明した。 ザヘルワル氏は米大使との会談で、大統領を「事実を聞き入れない、極めて弱い男」と評したとされる。同氏はこれを否定したが、引責を表明した。カルザイ大統領は「(ザヘルワル氏が)そんなことを言うとは思えない」と述べ、慰留したという。 公電は、ほかの閣僚によるカルザイ氏批判も伝えている。ザヘルワル氏は同日、記者会見で「私だけでなく、ほかの閣僚ともこれまでのような付き合いはできなくなる」と述べ、米国への不信感をあらわにした。