【ロンドン=土佐茂生】デンマークで1日、イスラム教の預言者ムハンマドを題材にした風刺画を2005年に描いた画家の自宅に、ソマリア人の男(28)がおのとナイフを持って押し入ろうとした。通報で駆けつけた警察官が男に発砲、逮捕した。男は、国際テロ組織アルカイダとも関係があるソマリアの武装勢力関係者だという。 デンマークの情報機関が2日、発表した。AP通信などによると、男は1日夜、おので画家の自宅のドアを壊し、侵入しようとした。画家は5歳の孫と2人でいたが、自宅内の避難室に逃げ込んだ。画家にケガはなかった。 男は「復讐(ふくしゅう)」「血」などと叫んでいたという。情報当局によると、ソマリアの武装勢力で国際テロ組織アルカイダともつながりがあるとされるシャバブの関係者という。