スリランカ英字紙サンデー・タイムズ(電子版)は12日、同国の公用語であるシンハラ語とタミル語で歌われている国歌について、公式な場ではシンハラ語の国歌のみを演奏することを政府が閣議決定したと報じた。 同国では、74%を占めるシンハラ人が多数派なのに対し18%のタミル人は少数派。政府軍は昨年、タミル人の反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上にわたる内戦に勝利し、同国社会ではシンハラ人優位主義が色濃くなっている。 ラジャパクサ大統領は閣議で「スリランカを一つの国と考えなければならない」と述べた。(共同)