北朝鮮がミサイル開発で協力関係にあるシリアに対し、同国からレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへのスカッド・ミサイル供与に同意したことが分かった。朝鮮半島情勢に詳しい情報筋が16日明らかにした。米国はシリアに、テロ組織と位置づけるヒズボラへのミサイル供与中止を再三警告している。米国は北朝鮮をテロ支援国家指定から解除したが、スカッド供与同意はヒズボラへの「間接支援」といえ、重大な違反といえる。 情報筋によると、このほど在シリア北朝鮮大使はシリア側の要請に「ヒズボラにスカッドが渡るのを阻むつもりはない」と伝えた。情報筋は「北朝鮮がシリアのスカッド開発に協力してきたため、両国間の確認事項として、スカッドを第三者に輸出する際は、北朝鮮側に了解を求めることになっている」と説明する。 北朝鮮は1990年代からシリアにスカッドC(射程約500キロ)、2000年代からスカッドD(射程約700キロ)を輸