抱卵するアホウドリ(中央)。左右にアホウドリのデコイ(模型)がある。クロアシアホウドリ(手前)の姿も見える=ミッドウェー環礁イースタン島、米国魚類野生生物局提供 アホウドリのつがい1組が北太平洋のミッドウェー環礁で営巣し、抱卵していることを米国魚類野生生物局が初めて確認した。知られていた繁殖地は日本の伊豆諸島・鳥島と尖閣諸島・南小島だけ。第3の繁殖地となる可能性が高まっている。 確認された場所は、ハワイ諸島北西端にある同環礁のイースタン島。アホウドリに近いクロアシアホウドリやコアホウドリは繁殖していた。 アホウドリは日本だけでなく米国でも絶滅危惧種に指定されている。10年前から日本も協力、デコイ(実物大の模型)を置いたり鳴き声をスピーカーで流したりしてきた。 抱卵しているつがいは、いずれも鳥島生まれの雄と雌。4年ほど前から、繁殖期に飛来していた。昨年は巣をつくったが、産卵までは