今年4月に関西国際空港発着のオーストラリア・ケアンズ線を再開した同国の格安航空会社(LCC)、ジェットスター航空。7月からは、関連会社のジェットスター・アジア航空が台北経由の関空−シンガポール線を就航させる。政府内では関空をLCCの拠点として整備する議論も出るなか、片岡優日本支社長に今後の戦略を聞いた。 (藤原直樹) −−LCCは日本で受け入れられているか 「日本に就航した平成19年当時は『安全面で心配』『質素』といったイメージの方が強かった。機内食や毛布が有料なことへの理解も少なかったが、それらを必要としない人が多いとの調査結果に自信があったので、粘り強くPRを続けた。現在では『新しい』『割安』といった前向きなイメージで受け止めてもらっている」 −−格安で運航できる秘訣(ひけつ)は 「コスト比重の大きい人件費を徹底的に見直している。航空券をなくし、チェックインを1時間前に締め切ることで