エジプトの首都カイロ(Cairo)の会社で、午後の礼拝をする従業員ら(2008年5月29日撮影)。(c)AFP/KHALED DESOUKI 【6月12日 AFP】エジプト人のイスラム教聖職者でカタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)のパーソナリティーをつとめるカラダウィ(Yusuf al-Qaradawi)師は、自身のウェブサイト上に「礼拝は10分もあれば充分」とのファトワ(宗教見解)を発表した。同師にとって、エジプト国民の仕事の生産性を上げるための方法はただ1つ、「礼拝時間を減らしてその分仕事に励む」ことなのだ。 ■礼拝による中断で仕事の生産性が低下 1日5回の礼拝は、メッカ巡礼や喜捨に並びイスラム教徒にとって「5つの柱」の1つ。だが正午の祈りと午後の祈りは勤務時間内であるため、多くの会社では日に最低2回、仕事が中断されることになる。 1回あたりの礼拝時間は平均10