フランス国立統計経済研究所(INSEE)は19日、2009年の人口統計を発表した。結婚した夫婦に準じた権利を認める「連帯市民協約」(PACS)の制度を利用するカップルが前年から20%急増、3組の「夫婦」のうち2組が正式な結婚の手続きを経ないで誕生した計算となった。 INSEEによると、09年に「夫婦」となった25万6千組のうち、PACSの制度を利用したカップルは17万5千組。 一方、09年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数の推定値)は1.99で、前年の2.0からは下落したが、依然として欧州ではアイルランドなどと並びトップクラスを保っている。 10年1月1日時点の人口は、本土と海外県などを合わせて6466万7千人で、前年同期比で34万6千人の増加だった。(共同)