広東省広州市天河区人民法院はこのほど、米シマンテックのセキュリティソフト「ノートン」が誤ってユーザーの使用するパソコンのOSを削除した事件について、シマンテック側に248元(約3870円)の損害賠償を支払う判決を下した。この種の事案では初めての司法判断となることから、業界全体が注目している。北京商報が伝えた。 原告である広州市の弁護士、劉士輝さんによると、2007年5月18日に「ノートン」をアップグレードしたところ、Windows XP中のファイルをウイルスと間違えて削除したため、数百万台のパソコンシステムがダウンしたという。劉さんは同年5月29日、シマンテックに対し1664元の賠償を求める裁判を起こしていた。 この裁判について金山軟件(キングソフト)は、「司法判断は尊重するべきだ」としたものの、「ソフトが間違って削除するのはよくあること。業界でも解決に向けて努力している」とコメント。北京