西松建設の違法献金事件にからむ小沢民主党代表の秘書逮捕後、初の与野党対決型の大型選挙となる千葉県知事選が12日、告示される。政権交代への期待を追い風に地方選で躍進する民主党にとって、次の総選挙を前に、事件や党の対応への風当たりの強さを探る試金石になる。 民主党などが推薦する吉田平氏と小沢氏のツーショットポスターが消えた。同党は千葉県北部の小選挙区内にこのポスターを150枚掲示したが、3日の小沢氏秘書の逮捕後、写真なしポスターに張り替えた。11日朝、JR柏駅前で約30分間演説した吉田氏は「民主党」を口にしなかった。 今回の知事選は、与党系が支援する白石真澄、森田健作両氏に対し、民主、社民、国民新各党が吉田氏を推薦。自民の一部が吉田氏支援に回るが、与野党対決の構図だ。 1月の山形県知事選、今月1日の山口県柳井市長選と、今年に入って地方選では与党系の苦戦が続く。総選挙が先送りされる中、今回