民間が運営に加わる「PFI方式」の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」(島根県浜田市)は2日、40代の男性受刑者が自殺したと発表した。平成20年に開所した同センターで、受刑者の自殺は初めて。 センターによると、1日午後8時すぎ、単独室内でベッドの柵(さく)に結んだタオルで首をつっているのを職員が発見。室内には遺書らしきメモが残っていた。 7分前に別の職員が巡回した際は異常に気付かなかった。タオルはセンターでも購入でき、持ち込みも許可されていた。 冨田容可センター長は「職員の勤務状況に問題はなかったが、誠に遺憾だ。収容者の動静や心情把握を徹底し、再発防止に努めたい」としている。8月には山口県美祢市のPFI刑務所でも首をつった女性受刑者が死亡している。