中海の堤防開削工事が大詰めを迎え、矢板を抜く作業が始まった=11日午前10時すぎ、松江市、本社ヘリから、荒井昌明撮影中海の堤防開削工事が大詰めを迎え、矢板を抜く作業(手前)が始まった=11日午前10時すぎ、松江市、本社ヘリから、荒井昌明撮影 国が干拓・淡水化事業を中止した中海(島根、鳥取両県)で、干拓予定地を仕切る森山堤防(3.1キロ)の一部が60メートルにわたって開削された。工事のために設置されていた矢板を引き抜く作業が11日に始まり、28年ぶりに堤防内外の水が交わった。 81年に完成した森山堤防は最大の干拓予定地だった本庄工区の北側を仕切り、00年の干拓中止後も島根県道として使われてきた。水質改善などにつながるとして島根、鳥取両県が開削を求め、農林水産省が07年から約7億円をかけて工事を進めていた。174枚の矢板を設置したうえで堤防を削り、橋を架けた。矢板の引き抜き作業は15日に終