大阪市内で近接する百貨店とホテルがタッグを組み、外国人観光客の買い物に通訳が付き添うサービス広がっている。消費が低迷する中で、旺盛な購買力をもつ外国人観光客を少しでも取り込もうという狙いだ。ただ、サービスを始めた矢先に発生したのが沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件。ターゲットの中心は中国人観光客だけに、連携サービスにも微妙な影を落としている。 首都圏では6月、高島屋東京店(東京都中央区)がシャングリラ・ホテル東京(同)と連携し、買い物に通訳が付き添う無料サービスをスタート。これに続けと、高島屋大阪店(大阪市中央区)とスイスホテル南海大阪(同)が、9月1日から同様のサービスを始めた。宿泊客や一般の利用客から予約を受け付け、通訳スタッフが英語と中国語で買い物を手伝う。 ホテルを通じた利用客数は明らかにされていないが、「化粧品を数十万円単位で購入する中国人観光客もいる」(高島屋大阪店広報担当者)