会社更生手続き中のハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)の経営を検討している大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS、東京)の沢田秀雄会長が27日、HTBの管財人の桃尾重明弁護士に会い、HTBを経営するのは「厳しい」と伝えた。ホテルなど園内設備の修繕費が、当初10年間で200億〜300億円に膨らむ見通しになり、目安としていた100億円を大きく上回るためという。 HIS首脳は27日夜、「経営する可能性は10〜30%。修繕費を市や県が負担してくれるなど新しいアイデアが出てくれば」と語った。地元自治体はHISや管財人から情勢の報告を受けて、HISが2月初めに最終決定するまでに、修繕費の負担など打開策を検討するとみられる。