フジテレビの情報番組「Mr.サンデー」で放送された舛添要一・前東京都知事をめぐる報道で舛添氏の妻子が肖像権侵害などを訴えたことについて、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は4日、放送倫理上の問題はないとする見解を発表した。 ただ、「視聴者に誤解を生じさせない工夫の余地があったと考えられる」などとして、今回のBPOの指摘を今後の番組制作に生かすようフジ側に要望した。 番組は2016年5月22日の放送で、舛添前知事の政治資金流用問題について20日早朝に自宅前で妻に取材した内容。妻側は、2人の子どもが至近距離から執拗(しつよう)な撮影をされ、肖像権を侵害されたと主張。また、その際の発言が感情的に質問を拒否しているかのように編集されたことによる名誉毀損(きそん)や事前依頼なしでの取材などに放送倫理上の問題があると訴えていた。 見解では、取材には高い公共性・公益性があり、子どもは妻の取