新品の商品を買うと必ずついてきたのが、分厚い説明書。読んでいる途中でギブアップした経験を持つ人も多いだろう。ところが最近、説明書の簡素化が進んでいる。直感で操作できる構造を極めたり、使用頻度の高い機能に絞ったりと、“本体”の使いやすさが増した結果だ。インターネットで簡単に操作方法が入手できることも「説明書簡素化」を後押ししているようだ。(道丸摩耶) ◇ ◆楽しんで操作学習 「そういえば説明書はなかったですね。でも、買う前にどんなものか知っていたし、使っていても説明書が欲しいと思うことはない」と語るのは、8月に多機能端末「iPad(アイパッド)」を購入した都内に住む40代の男性会社員。 購入時に箱の中にあったのは、詳しいことを知りたい場合はサイトにアクセスするよう書いてある小さな紙1枚。発売元のアップル社によると、iPadだけでなく携帯電話の「iPhone