ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が主宰する劇団・ナイロン100℃が、4月10日から青山円形劇場で『パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション~』を上演する。同作は、日本現代演劇の父とされる岸田國士の戯曲8篇をコラージュしたもので、衣裳監修をモダン着物のカリスマ・豆千代が、振付をイデビアン・クルーの井手茂太が担当。円形劇場の特性を活かしたパノラミックな和装劇となりそうだ。 昨今は、新生ナゴムレコードを立ち上げたり、鈴木慶一とのユニット「No Lie-Sense」や「ケラ&ザ・シンセサイザーズ」の新作をリリースするなど、音楽活動も再び盛んになってきているKERA。演劇人として広く認知されながらも、現役のミュージシャンとしてフレッシュな作品を世に送り出している彼に、新作の構想や今後の音楽活動について話を聞いた。 岸田の戯曲は、人生の複雑さや実存的な問題を扱っているけど、それを楽