◇奈良・大和郡山 全国有数の金魚の産地、奈良県大和郡山市で8月に開かれる「第15回全国金魚すくい選手権大会」(全国金魚すくい競技連盟など主催)で、水槽の壁際に金魚を追い込み、ポイ(すくい網)でこすり上げてすくう「壁すくい」が今年から禁止される。昨年までは「秘技」として認められていたが、市民から「金魚が傷ついて痛々しい」と苦情があったという。3回すると反則で競技停止となる。 競技は3分間で、一人1枚のポイで何匹すくえるかを競う。ポイが破れてもすくえるが、同市によると、毎年、ポイのふちで金魚をすくい上げようとする参加者がいる。金魚が傷つくことがあり、市民からの苦情を受けて、動物愛護の観点から禁止を決めた。 同大会は95年、金魚すくい競技で唯一の全国大会としてスタート。小中学生、一般、団体(3人1チーム)の3部門ある。同年の参加希望者は1179人だったが、昨年は5269人に増加。2350人