【ニューデリー=田尾茂樹】「カレーの汚れも落とせます」――。 日本の家電大手パナソニックが、そんな洗浄コースを搭載した新型全自動洗濯機を開発し、カレーを国民食とするインド向けに販売を始めた。 インド各地で好まれているカレーの成分を調査し、しつこい汚れを落とすのに最適な水温や水流、時間を研究するなどして2年かけて開発した。価格は、従来の全自動洗濯機よりやや高めの約2万9000ルピー(約4万9000円)と中高所得層向けだ。 人口約13億人のインドでは、経済成長に伴い、洗濯機の販売総数が毎年10%程度伸びている。ただ、普及率はまだ約10%。同社は「インド人の心をつかむカレーのように、新製品も浸透させたい」と話している。