国内で初めて本格的な時刻表を発刊し、「時刻表の父」と呼ばれる手塚猛昌(1853~1932年)の顕彰碑が、出身地・萩市須佐のJR須佐駅前に完成し、5日、除幕式が行われた。 手塚は、福沢諭吉の勧めで1894年(明治27年)に全国の鉄道や汽船などの時刻表、紀行文を掲載した月刊時刻表「汽車汽船旅行案内」を発刊し、近代日本の発展の一翼を担った。都電の前身の東京市街鉄道や帝国劇場の創設などにも尽力した。 碑は高さ1・2メートル、幅1メートルの地元産斑れい岩製。地元住民らでつくる実行委員会が寄付を募り、建立した。 式は、10月5日の発刊日にちなんだ「時刻表記念日」に合わせて行われ、ひ孫の末岡はるみさん(72)、野村興児市長ら約30人が出席。西村武正実行委員長が「手塚氏は、新しい物に挑戦し成し遂げた。人物、功績を多くの人に知っていただくよう努めたい」とあいさつした。 手塚の関係資料などを集めた顕彰展が16