2020年に開催が決定した東京オリンピックが後押しする形で、日本を訪れる観光客の数は増えつつある。彼らにどのような〝おもてなし〟ができるのかは、迎える側の我々に課せられた一つのテーマと言えるだろう。ムスリム(イスラム教徒)は世界人口の約4分の1を占め、この数は観光産業を考える上で決して無視できない規模だ。羽田空港に先月、祈祷室がオープンしたのも記憶に新しいが、ムスリムの友人らと市中のレストランに出かけてみると、依然として、アルコールが添加されていない醤油や、肉類が含まれていない料理を探すのは難しい。このような問題を解決すべく、ある起業家が立ち上がった。 福岡に拠点を置くスタートアップの九州ラボは、ユーザが商品のバーコードをスキャンし、データベースと照合することで、ハラール(イスラムで認められた食べ物)かどうかを判定できる Android アプリ「HalalMinds(ハラールマインド)」を