2023年は九州・沖縄企業の新規株式公開(IPO)が相次いだ。上場した企業は7社と、記録を遡れる過去10年で最多だった。うち4社が福岡市に本社を置き、IT(情報技術)から宇宙関連まで幅広い業種が市場にデビューを果たした。同市で官民が10年以上取り組んできたスタートアップ育成策が実を結びつつある。日本取引所グループ(JPX)がまとめた国内取引所のIPO件数によると、九州・沖縄に本店を置く企業の新
食料品配達プラットフォーム、米インスタカートの共同創業者であるアプアバ・メフタ氏は、同社の新規株式公開(IPO)後、13億ドル(約1900億円)の資産を手にして退任する。 2021年8月に最高経営責任者(CEO)を退任したメフタ氏(37)は、IPO手続きの一環として、現CEOのフィジー・シモ氏(元メタ・プラットフォームズ幹部)に取締役会会長の座を譲った。これにより、2012年にメフタ氏が共同設立したインスタカートにおける11年間の在任期間が終わる。 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の後押しを受けた2021年3月、同社はベンチャーキャピタリストによって390億ドルと評価された。メフタ氏が保有する10%の株式により、ピーク時に同氏の資産は35億ドルとなっていた。しかし、ウイルス感染が減少し、インフレが加速する中、同社は苦戦を強いられ、社内評価額を3回引き下げ、昨年10月には約1
数年ぶりに日経COMEMOを再開させて頂くことになりました。よろしくお願いいたします! さて、復帰第一弾ということで何の話を書こうかなと考えていたのですが、ある方との打ち合わせで出てきた「VCのための上場」という言葉に思うことがあり、それについて書いてみることにしました。実はこの言葉を聞くこと自体は初めてではありません。スタートアップ界隈にいる方であれば、何度か耳にしたことはあるのではと思います。 上場というのは、スタートアップにとっては大きな目標の一つです。大きなリスクを背負って、何年も必死で働き続けた先にたどり着くことができる、莫大な金銭的リターン。それまでの苦労が報われる瞬間ですね。スタートアップの場合、上場をゴールにしていいのかという議論がありますが、VCという観点から見た場合は、ほぼ間違いなくゴールです(完全にはゴールじゃない場合もあるのですが、ややこしいので詳細は省きます)。
筑波大学発スタートアップのピクシーダストテクノロジーズ(東京・千代田)が1日、米ナスダック市場に上場した。9ドルの公開価格に対し、初値は9ドル90セント。同日の終値は8ドルだった。同社はメディアアーティストの落合陽一氏が代表を務めている。ピクシーダストは2017年創業で、音で高齢者の脳を活性化する認知症ケアサ
2022年12月21日、note株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しました。ここまで来るのに様々な困難があり、IPOを支えてくださった関係者の方々、なによりもnoteを利用いただいているクリエイターやユーザーのみなさまに感謝を申し上げます。 今年は長年続いてきた株式の上昇相場が転換期を迎え、グロース株を中心に株式マーケットが大きく崩れ、「スタートアップ冬の時代」とも呼ばれました。この特異な環境下でIPOに至った当事者の立場から、激動の2022年の振り返りも兼ねて、今のフレッシュな感覚を忘れないように心境を綴りたいと思います。 一年前から一変したマーケット昨年2021年のIPO件数は125社。また、新興市場であるマザーズ市場(現在のグロース市場)への上場は93社と過去最高。また2021年12月単月のIPO件数は31社と、日本のIPO市場は大変な盛り上がりを見せました。 一方で、ちょう
バーチャルYouTuber(VTuber)事務所・ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が、グロース市場への上場が承認されたことがわかった。 【画像】ANYCOLOR社(にじさんじ)上場時の売上高・純利益 上場は3月27日(月)に予定されており、株式公開される見込みとなってる。 上場時のANYCOLOR社と比較 売上はやや優勢か公開された有価証券報告書によると、2022年3月期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の売上高は136億6372万円、純利益が12億4446万円。 併せて「2023年3月期の業績予想について」と題して発表されたプレスリリースによれば、2023年3月期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の業績は、第3四半期までで売上高が約128億200万円、純利益が12億8100万円を記録している。 同じくVTuber事業を展開するANYCOLO
noteさん、上場おめでとうございます。実はcakesの時代から非常に愛読してさせて頂いておりました。 そんなこんなでnoteさんの上場が色々なところで話題ですね。 直近ラウンドが337億円で、想定時価が44億円とのことで、信じられないくらいのダウンラウンド上場となっています。 しかも最終調達が半年前ということで、半年前に投資したの誰なん..ということでそのあたりをまとめさせて頂きます。 水面下に日本で投資を行うテンセントファンドの実態も。直近KPIなども踏まえながら、最後にご紹介させて頂きます。 note、直近の売上高は18億円、経常損失4.3億円。成長率は鈍化。 開示されていた売上をグラフにしてみました。 直近は18億円で、損失4.3億円。手堅い商売と思っていたので、赤字で掘られているのは驚きました… 知名度の割にそこまで売上も立っていない印象ですね。 ミルフィーユ図も紹介されていまし
連載:対談企画「CFOの意思」 ベンチャーの成長のカギを握る存在、CFO(最高財務責任者)。この連載では、上場後のスタートアップの資金調達や成長支援を行うグロース・キャピタルの嶺井政人CEOが、現在活躍するCFOと対談。キャリアの壁の乗り越え方や、CFOに求められることを探る。 前編に引き続き、対談相手はランサーズ小沼CFO。さまざまなことを「一からやり直し」てでも、CFOと事業部の責任者の兼任の道を選んだのはなぜなのか? 数少ない女性CFOとして、チャレンジを続けるために心掛けている仕事術とは。──後編では、小沼氏の現在地を深堀る。 「一からやり直した」のはなぜか? 兼任を選んだ理由 嶺井: 小沼さんは、上場後に事業側にも範囲を広げて活躍されているそうですね。何がきっかけだったのですか。 関連記事 華麗な経歴から一転、年収は4分の1に “壁しかない”中でラクスル永見CFOが見つけた「成功
株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本正徳、以下 ヌーラボ)は、多くの方々のご支援を受け、令和4年6月28日に東京証券取引所グロース市場に上場いたしました。ここに謹んでご報告させていただくとともに、皆様のご支援、ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。 ヌーラボは、「“このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。」をブランドメッセージとし、プロジェクト管理ツール「Backlog」をはじめとしたコラボレーションツールを提供してまいりました。 今後も、チームの創造的な活動をサポートし続けるとともに、皆様方に信頼され、広く社会に貢献できる企業となるよう、役員・従業員一丸となって一層精励してまいる所存でございます。 新規上場に関する詳細につきましては、日本取引所グループのウェブサイトをご確認ください。また、ヌーラボのIRに関する情報につきましては、ヌーラボ コーポ
公正取引委員会は新規株式公開(IPO)時に企業が適切に資金調達できているかの調査を始めた。事前に証券会社などと決める公開価格と、最初に売買が成立した初値の差が欧米より大きく、企業が調達する額が低いとの指摘があるためだ。日本は世界に比べスタートアップが育っておらず、資金調達の面から改善を探る動きといえる。(関連記事を金融経済面に)公取委は11日までに「上場手続きを担う証券会社と公開価格の設定で十
手軽に株取引ができるプラットフォームを提供し、GameStopなどのミーム銘柄をとてつもない株価へと高騰させる土台を作り上げたアプリRobinhoodが、先週の木曜日に上場しました。メディアでも大きく取り上げられましたが、その内容は同社が期待していたものとはまるで違っていたと思われます。というのも、320億ドル(約3兆5,100億円)の公募時時価総額から始まったものの、上場後わずか数時間で株価が8.4%も下落し、同規模のIPOとしては過去最悪レベルのスタートを切ったからです。 メディアではRobinhoodのIPOは失敗だと騒がれていますが、そこばかりに注目するのは企業に対する誤った評価につながりかねないので注意が必要です。株価が上場初日に急落したら、「この企業はダメだ」と決めつけられ、逆に高騰したら「公募価格が低く設定されすぎている」という点を強調して取り上げられるのがお決まりのパターン
日本でベンチャーキャピタルファームを経営する中で学んだことの1つが、日本のスタートアップ・エコシステムが多くの海外機関投資家からほとんど全く注目されていないという事実です。これにはいくつもの理由がありますが、中国や米国のようなスタートアップ大国と比べると、日本のスタートアップの成功実績が規模的に小さく見えるというのがまず理由として挙げられます。また、言葉や文化の壁のせいで、日本は投資家から「ブラックボックス」のように思われてしまう傾向があります。さらに、日本では1,000億円以上の大きな結果を出すのが非常に難しいと思われていて、通説のようになってしまっているせいもあるでしょう。最初の2点については、日本びいきの自覚がある私でも同意せざるを得ません。しかし、最後の点については、もっと詳細に考え直してみる必要があると考えています。 この通説を作り出している原因の1つが、「ユニコーン」にこだわり
先週に続いて、今週もまた数百億ドル規模のIPOが出ました。4月20日にUiPathが新規上場により13億ドル(約1,400億円)調達し、時価総額がおよそ300億ドル(約3兆2,400億円)まで上昇する結果となったのです。UiPathはロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の世界的なリーディングカンパニーで、世界のRPA市場のおよそ3分の1というシェアを獲得しています。SECに提出されたフォームS1によると、同社は全収益のうち14%を日本で上げているそうです。つまり、日本のRPA市場でおそらく約85億円ものARR(年間経常収益)を得ていることになります。日本に進出しはじめたのが2017年頃であったことを考えると、とんでもない業績です。さらに最近では「デジタル・トランスフォーメーション」が日本の経営陣やメディアの間でバズワードになるといった追い風もあり、同社の伸び代には今後も大いに
特集「ゼネコン「デジタル革命」」の他の記事を読む 3月30日、建設テック企業「スパイダープラス」が東証マザーズに新規上場を果たした。東京・池袋にある同社の社長室を訪れると、そこには建設職人が現場で着用する「にっかぽっか」が吊るしてあった。 「オブジェですよ。現場感覚を忘れないために」 社長の伊藤謙自(47歳)はその理由について、このように説明する。 伊藤は建設テック企業の経営トップには珍しく、IT畑出身ではなく、デジタルツールとは無縁の建設会社の経営者だった。「社長はたまに、にっかぽっかを着て社内を歩いている」(広報担当者)。どうやらスーツよりも、この作業着のほうがしっくりくるらしい。 「異端児」が挑んだ建設テック革命 「異端児」――。伊藤は自分のことをそう表現する。伊藤はなぜ、建設テック革命という未知の領域に挑もうとしたのか。
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