「熱血! 会計物語~経理課長、団達也が行く」の中では、不正取引や粉飾決算の具体的な手口が描かれました。井上購買部長が間中隆三にだまされて行った仕入れ代金の水増し請求、原価計算の操作による利益の水増し、そしてジェピー、愛知パーツ、北海道工業の3社間で行っていた循環取引――。 ベテランの公認会計士でも見破ることは難しいと言われる循環取引。「会計物語」では、経理部の細谷真理がおかしな取引を見つけ、その疑問を主人公の団達也にぶつけたことをきっかけに見つかりました。 今回は改めてこの取引について、著者の林總さんに解説をしていただきます。バブルの崩壊もサブプライム問題も、循環取引がわかればその本質が見えてきます。また、利益やキャッシュフローとは何かについても分かりやすく語ってもらいました。 今回の聞き手は、循環取引を見破るきっかけを作った功労者、ジェピー・経理部の細谷真理さんにお願いしました。 真理
会計に関することは経理の仕事と割りきらず、自らに関係あることとしてすべての関係者が知っておくべき大切な知識です。 企業の会計活動には、「財務会計」と「管理会計」の2種類があります。 今回は、財務会計と管理会計についてそれぞれわかりやすく解説していきます。 企業会計とは 企業の経済活動の記録を伝達するための手段が「企業会計」です。 企業会計には公表用の財務会計と内部での分析用の管理会計の2つがあります。 「企業会計原則」を基準に作成されるのは、外部に公表する目的で作成される財務会計の方で、内部向けの管理会計に特別な基準は設けられていません。 企業会計原則とは 企業会計は、以下の8つの原則からなる「企業会計原則」を基準に行われます。 ・真実性の原則 ・正規の簿記の原則 ・資本取引・損益取引区分の原則 ・明瞭性の原則 ・継続性の原則 ・保守主義の原則 ・単一性の原則 ・重要性の原則 “公正なる会
ある製造業を営む会社では、部門別損益を出し、毎月1回経営会議を行っています。 しかし、その会社の各部長は、 「経理が作った数字はよくわからないし、答えようがありません。うちの会社のスローガンに “売上最大”とあるけれど、うちの部門には売上がないからどうしようもないですよ」 と、他人事のようです。 部門別損益計算では、この部長が言うのも無理はないのです。 部門別損益計算と部門採算経営とは、似て非なるもので、今回は、両者の違いを詳しく説明したいと思います。 下の図を見て下さい。 一番大きな違いは、部門採算経営(表の右側)では、営業にも製造にも売上が計上されている点です。 前回説明しましたが、製造部門がお客様に売る価額で売上を計上し、営業部門に営業口銭(コミッション)を 支払います。営業部門では、その営業口銭を自部門の売上とします。 そのことによって、全社員が「売上最大・経費最小」に向って動き出
去る2016年2月26日、名古屋にてクラウド請求書サービス「Misoca(ミソカ)」を運営するスタートアップ、株式会社Misocaを会計ソフトシェアNo.1の「弥生」が買収した。 スタートアップやIPOブームに沸く近年だが、とは言えスタートアップ界隈に目を向けると東京と地方の温度差・情報格差は大きいと言わざるを得ない。 そんな中、名古屋に本社を置きつつ、東京の公認会計士の力を借りて弥生へのイグジットへと至る成長を実現したのがMisocaだ。 地方のスタートアップが東京の公認会計士や税理士を顧問にすることによってどういった効果があるのだろうか? 今回、Misocaの創業者である豊吉隆一郎(とよし りゅういちろう)氏、そして、Misocaの顧問会計士として彼らを支えたIKP税理士法人の細田将秀(ほそだ まさひで)氏による対談をお届けする。 豊吉 隆一郎(とよし りゅういちろう) 株式会社Mis
脱毛サロンの『ミュゼプラチナム』を運営する株式会社ジンコーポレーションさんの経営がいよいよ怪しい、ということで話題になっています。記事の中でいろいろわかってきた数字があるので、真の売上を推定してみました。あくまで僕の想像です。 広告費は月10億 その年に売れたチケットは、未使用でも全てその年の売上に その結果、会員の未使用チケットは簿外債務となり、現在5百数十億 黒字出してるし役員報酬も高い 子会社をいっぱい作っている 予約は取りづらい。(3−4ヶ月先がザラ) 通常の施術は16万円全8回、など。全部終わるには2年以上かかる計算。 脱毛チケットの払い戻し期限は最後の施術から2年間 売上と利益はどのぐらいあるのか? まず、帝国データバンクさんなどから参照した売上・利益データです。8月決算なので平成27年はまだわかりません。これより伸びてるかもしれないし、短いかもしれない。 損益分岐点を推定して
キャッシュ・フローを改善したい。 そう思ってこのページをご覧頂いているあなたに、キャッシュ・フローで苦労したわたしが、実体験を踏まえてキャッシュ・フローの具体的な改善方法を全てお伝えするのがこのページの目的だ。 私がキャッシュで苦労した実体験 2009年3月19日、わたしは自宅を担保に差し出す手続きを自ら行うために法務局にいた。会社を立ち上げて5年。キャッシュが枯渇したのだ。つなぎ融資はおりたものの、経営者保証だけでなく住宅ローンがまだ25年も残っている自宅を担保に出さなければならなかった。銀行紹介の司法書士に手続きを依頼すると20万円。当時のわたしにはこの20万円はとても大きかった。なぜなら役員報酬を半年の間もらっていなかったのだ。 これは、公認会計士・税理士であるわたしがキャッシュ・フローをコントロールできなかった結果である。幸い、わたしはお客様や社員の助けもありこの窮地を乗り越えるこ
今回の会計編は「損益計算書の実践的な読み方」についてお話をさせていただきたいと思います。以前に「損益計算書の基本的な読み方」をお伝えしたかと思います。基本的な損益計算書のルールを押さえていただいた後は、実践的に「損益計算書をどう経営に活かすか」を知る必要があります。 今回は「売上の推移」をどう読むかを考えてみます。売上高は単月で見てもあまり意味がありません。単月の売上高に加え、推移を見ることで会社の勢いを見ることが重要なのです。そして良かったときは良かった要因を、悪かったときは悪かった要因を月に一度で良いので考えることが「会計を経営に活かす」ということの基本なのです。 要因を掘り下げて考えた場合、「たまたまで、同じ状況で同じ結果が起こるかどうか」という視点も重要です。たまたまの成功はありますが、たまたまの失敗はないと言われています。成功の要因、失敗の要因は実は表紙から一番読み取れるというこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く