2020年の東京五輪を控え、首都圏では次々超高層ビルが建設され、テナント獲得競争も激化している。東京を代表する超高層ビル「六本木ヒルズ」復活に一役買ったすご腕の営業マンがいる。森ビルのテナント営業で前人未踏の境地を切り拓いたチームリーダー、飛松健太郎(39)だ。リーマン・ショック後、空室率に苦しむ六本木ヒルズにメルカリ(東京・港)など有力な新興企業約30社を引き込み復活させた。これまで営業のノウハウは決して口にしなかったが、「一線は引いた。そろそろいいかな」と飛松が今明かす極秘の営業の手の内とは……。 灘中受験に失敗「生きるか死ぬかでやっている営業マンが手の内をさらすわけなんかない。よくある営業手法のハウツー本なんて中身はスカスカ」。取材をすべて拒否。この10年間、飛松はこのスタンスを貫いてきた。 ではすご腕といわれる飛松の「本物」の営業手法とは。意外や意外、基本は学生時代のアルバイト、子