日立製作所は6月2日、日本語での論理的な対話ができる人工知能の基礎技術を開発したと発表した。 賛否が分かれる議題に対し、大量の日本語記事を分析して賛成・反対双方の立場から根拠や理由を伴った意見を日本語で提示する人工知能の基礎技術だ。 これまで日立は、企業の経営判断を支援することを目指し、大量の英語記事を分析して英語で意見を提示する人工知能の基礎技術を開発してきた。従来の技術は、英語特有の文法をプログラミングし、それをもとに根拠や理由にあたる文を抽出する。そのため、日本語を含む他の言語へ展開する際は、それぞれの言語に対応する専用プログラムを作成する必要があり、展開が難しいという課題があった。 ディープラーニングを用いることによってこの課題を解決し、言語に依存せずに議題に対して関連性の高い根拠文・理由文を識別することを可能にした。具体的には、数千の記事に対して、根拠や理由を表す文を抽出し、学習
米グーグルが先月、カナダのAI(人工知能)研究所「DNNresearch」を買収したのに続き、今月は中国のグーグルとも呼べる百度(Baidu)が独自のAI研究所をシリコンバレーに設立した。 両者には共通項がある。それは「ディープ・ラーニング(Deep Learning)」と呼ばれる、最先端のニューラルネットワーク技術を研究することだ。他にもマイクロソフトやIBMなど巨大IT企業も、この分野の研究開発に力を入れていることで知られる。 ディープ・ラーニングについては、以前にも本コラムで簡単に紹介したことがあるが、これが今後のIT産業を大きく揺るがす重要な技術になることは間違いないので、今回はもう少し詳しく解説しよう。 半世紀以上の歴史を持つニューラルネットの一種 ディープ・ラーニングとは、要するに人間の頭脳を構成する無数の神経細胞のメカニズムを、従来よりも正確に模倣した新種のニューラルネットワ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く