宮城県警に今春採用され、科学捜査研究所で勤務予定の富山大薬学部4年、成田香織さん(22)=宮城県東松島市出身=が21日、内定者研修会に臨んだ。成田さんは東日本大震災で約1カ月間、行方不明になった母純子さん(当時52歳)を悲しみと不安の中で捜し続けた。「私も大切な人を捜す家族の支えになりたい」。突然の悲報に接する人たちのため、特別な思いを胸にプロフェッショナルを目指す。 成田さんはテレビドラマで科捜研の仕事にあこがれ、薬学部に進学した。しかし大震災で実家は津波を受けた。父とは再会できたが、同市内の郵便局で勤務中だった純子さんの行方は分からなかった。避難所から何度も遺体安置所に通い、損傷の激しい遺体の数々を目にして「母の遺体でも、母とわからないかもしれない」とあきらめかけたこともあった。 11年4月上旬、純子さんの遺体は同市の海岸で見つかり、着ていた郵便局の制服や、はめていた指輪で本人と確
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