大阪・キタの新名所「グランフロント大阪」がオープンしてから2カ月弱が過ぎた。先ごろオープン1カ月の業績が発表されており、売上高は50億円、来場者数は761万人だという。グランフロント大阪の初年度売上高は400億円、来場者数は2500万人を見込むということだから、なかなかの好スタートを切ったと言える。 しかし、数字をよく見てみると、761万人という来場者数の割には売上高が少ない。これは決して楽観視していられる状況ではないのではないか。 “客単価”はたったの657円 売上高の50億円を来場者数の761万人で割ると、客単価は657円となる。6月9日付の産経新聞が早速これを指摘している。「グランフロント大阪は高級すぎる? 1人当たり売上高『700円以下』」という記事である。 通常、客数というのは「買い上げ客数」を指す。流通系の上場企業は月次売上高を毎月発表しているが、その項目は売上高、客数、客単価