切らしたビールを求め、夕方、酒屋へ行くと、いつもはお店が開いている時間なのに、シャッターがかたく閉じられている時があります。お店に近づいてシャッターを良く見ると、汚い字で「DRY・DAY」と書かれた紙がセロテープで無造作に貼られ、その日がドライ・デイであった事が知らされます。こんな日は、「ちぇ。ついていなかったなあ」と舌打ちをしながら、泣く泣く家に帰るしかありません。 インドの首都ニューデリーのドライ・デイは、5(ファイブ)スターホテルなどの中にある特別な許可書を持つレストランやバー以外でのアルコールの販売が禁止されています。この日は、酒屋でお酒を購入する事ができないばかりか、街角にあるちょっとしたバーやレストランでさえもお酒を飲むことすらできません。 ドライ・デイに指定されている日は、国民の休日、選挙投票日、インドで信仰されている代表的な(ヒンズー教・イスラム教・シーク教・仏教などの