税制適格ストック・オプションとは 税制適格要件を満たす新株予約権であり、役員・従業員向けのインセンティブプランとして用いられます。 税制適格要件の要約 税制適格ストック・オプションとして扱われるためには、下記の要件全てを充足する必要があります。 ①発行価額:無償発行 ②行使価額:発行時の時価以上 時価以上であれば問題ありませんが、付与された従業員等のインセンティブにつなげるため、なるべく低く抑えて発行されることが多く、発行時の時価が行使価額とされるのが一般的です。 ③付与対象者:会社及びその子会社の取締役・執行役・使用人 監査役、外注先、法人向け発行は対象外。また、未上場会社の場合は、発行済株式総数の1/3超を保有する大口株主も対象外となります(上場会社の場合は1/10超を有する大口株主)。さらに、大口株主の特別関係者(親族や配偶者など)も対象から除かれます。 ④権利行使期間:付与決議日後