働き方改革の進捗とともに、複数の仕事を自分の裁量でかけもちをする「副業」や「フリーランス」という働き方が急速に増えています。自分で好きな仕事を選ぶことができ、自分のペースで働くことができる。 そんな副業やフリーランスの「うつ病」が問題になっている、と言ったら、どのように感じるでしょうか。 しかし、産業医として数多くのビジネスパーソンを診断してきた私に言わせてもらうと、「副業2.0」のほうが、皮肉にもストレス度合いが高いように思います。(*1)メンタルヘルスに関連する事業を運営する私のまわりでも、フリーランスとして働きながらうつになってしまう話を頻繁に聞くようになってきました。 一般的な職場でうつ病発症のきっかけとしてよく聞かれるのは、人間関係でのストレス、仕事への裁量のなさ、評価への不安、過重労働などです。 人間関係のしがらみからも不本意な労働からも自由なはずのフリーランス。にも関わらず、