マルタ沖の地中海で沈没した難民約500人を乗せた船から生還し、救出されたギリシャ・クレタ(Crete)島のハニア(Chania)でAFPの取材を受けるシリア人のドーア・ザメルさん(2014年9月17日撮影)。(c)AFP/MAKIS KARTSONAKIS 【9月18日 AFP】マルタ沖の地中海で10日に難民約500人を乗せて沈没した船の生存者たちがAFPの取材に応え、多数の人が海中へ消えていく様を目撃した凄惨な体験について語った。 沈没から3日目、自分の尿を飲みながら漂流していたモハメド・ラードさん(23)は精根尽き果てそうになった。「3日目になると皆、頭がおかしくなり出した──私は、部屋を予約するためにホテルに入り、ライフジャケットを脱ぐ夢を見た。そのとき、自分が沈みかけているのに気が付いて、ライフジャケットをしっかり着なおした」 ラードさんはパレスチナ自治区ガザ(Gaza)地区で理容