7月24日、東京大学にて、電子書籍をテーマにしたシンポジウム『電子書籍の“衝撃”「コレがアレを殺す?」』が行なわれた。 登壇者は、角川歴彦氏(角川グループホールディングス取締役会長、東京大学大学院情報学環特任教授)と立花隆氏(ジャーナリスト、作家、東京大学大学院情報学環特任教授)、そして石田英敬氏(東京大学大学院情報学環長・学際情報学府長)の3名。 シンポジウムの題目にある「コレがアレを殺す」は、ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』に登場するセリフ。当時、世に出回り始めた印刷本がやがて寺院を滅ぼすだろうという意味のとても象徴的な言葉だ。 iPadのようなデバイスの魅力や、既存の業界へのインパクトで語られることが多い電子書籍だが、長くメディア周辺の課題を追ってきた立花氏と、メガパブリッシャーの立場からインターネットや著作権について積極的に発言を行なってきた角川氏はこの状況をどう見