ブレーキとアクセルの踏み間違いによる人身事故が無くならない。昨年は全国で6448件発生し、54人の死者が出ている。9月にも佐賀県伊万里市のスーパーに車が突っ込み、男性客1人が負傷した。事故を起こすのは筋力や判断力が落ちた高齢者が多いと思われがちだが、昨年は20代が最多だった。「不注意で誰にでも起こりうる事故」(佐賀県警捜査関係者)で油断は禁物だ。 ■被害ショック大きく 「車が突っ込んでこないか、今でも怖くなる」。伊万里市の事故で負傷した井手託磨(たくま)さん(59)は時々、恐怖心に襲われる。 9月10日午後7時50分ごろ、妻と買い物を終え出口へ向かっていて突然はねられた。衝撃や音は全く記憶にない。「気が付いたら、救急車の中だった」 全身を打撲しガラス片で顔を切った。今は庭園管理の仕事を休業し自宅で静養中だ。「事故後、暮らしががらっと変わってしまった」と話す。 ■免許ゴールドでも
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