「桜を見る会」の招待者名簿をめぐり、国会で内閣府幹部が廃棄したと答弁した時点では、バックアップデータが残っていた可能性が高いことが明らかになった。菅義偉官房長官はバックアップデータは「行政文書ではない」と言うが、公文書管理の専門家は「全くの間違いだ」と批判する。 政府が行政文書にあたらないとの根拠とするのが、行政文書の定義の一つである「当該行政機関の職員が組織的に用いるもの」(組織共用性)だ。菅氏は4日の記者会見で、「通常の設備技術等によりその情報内容を一般人の知覚により認識できる形で提示することが可能なものに限られる」とした過去の情報公開・個人情報保護審査会の答申を引き、「バックアップファイルは一般職員が業務に使用できるものではないことから、『組織共用性』に欠けており、行政文書に該当しない」と説明した。 名簿をめぐっては、廃棄直前の今年5月9日に共産党議員が資料要求していた。国会の重要な